花壇の種類

花壇は庭の構成要素の１つです。しかし非常に重要な要素であり、特に１００坪以下の庭では花壇の設計が全体の設計に決定的な影響を持ちます。
ガーデンデザイナーは多くの花壇のスタイルブックを頭の中に持っていなければなりません。

花壇の種類だけ考えても下表のような種類があります。

花壇の形だったり、場所だったり、植栽の方法だったり、植えられた種類だったり、目的だったり、分類の基準がまちまちですが、ガーデンデザイナーはこれらの全てについてある程度の知識を持ち、クライアントにアイデアを提供出来 るようになりましょう。

区分	名称	摘要
形状による	アイランド・ベッド	周囲を石などで囲んで独立した島のようにした花壇です。 囲うことで畑ではない花壇になります。
	レイズド・ベッド	柵や石などで囲って高く立ち上げた花壇です。 高齢者や身体障害者に優しいといわれ、ガーデンにおけるユニバーサルデザインの代表です。
	ボーダーガーデン	後方を林や塀、フェンスなどで高くして背景効果を狙います。そして手前に低く 平坦な細長い花壇を道に沿って配します。潅木や多年草を中心とした、いわゆるイングリッシュガーデンの代表スタイルです。
	リボン花壇	リボンのように細長い花壇です。ボーダーガーデンと違い、後ろが高くない。
	毛氈（カーペット、パルテール）花壇	１年草の草花を、設計図を描いて絵画のようにびっしりと植え込む花壇です。 もともとはフランスやオランダに発しますが、英国でも自然風景式庭園の反動で起こったガードネスクの時代（1830年頃）に流行しました。 現代日本でも駅や公園など公共施設の花壇にこの流れが見られます。 この平面的なパルテールを立体化しようとの発想がモザイカルチャーです。
機能による	サンクンガーデン（沈床花壇）	全体が掘り込んだように低く作りこまれた庭です。 ボーダーガーデンは歩きながら視界が移っていくのに対し、サンクンガーデンには全体を一望する眺めがあります。 写真は有名なブッチャートガーデン（カナダ・ビクトリア）のサンクンガーデンです。
	ロックガーデン	岩場の中、あるいは岩を組んだガーデンです。 通常はアルパイン＝山野草ガーデンにします。
	縮景庭園	有名な景色や庭園を模した庭です。
	色別ガーデン	同じ色の花だけを植えた花壇です。 シシングハーストのホワイトガーデンが有名。
場所による	フロントガーデン	家の前庭です。エントランスガーデンでもあります。
	ベランダガーデン	ベランダやデッキを庭にします。
	パテイオ	内庭。　建物で囲われた庭です。
	屋上ガーデン	最近は屋上ガーデンも随分進化しているようです。例えば六本木ヒルズの屋上で稲刈りをしていましたね。
	壁面ガーデン	壁面活用のいろんな素材が開発されています。
植えるものによる	ハーブガーデン
	キッチンガーデン
	山野草ガーデン
	ローズガーデン
その他	コンテナガーデン
	ハンギングバスケット
	トピアリー
	モザイカルチャー

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