ゾーニングと動線・園路

ゾーニング ゾーニングとは 敷地条件、家族条件、使用目的に合わせて、動線を考慮しつつ前庭・エントランス、主庭、プレイヤード、サービスヤード、カースペースなどを大まかにエリアを分け、場所の性格付けをすること です。
 
前庭・エントランス 道路から玄関に至るアプローチ

 

主庭 花壇の配置を考えましょう。ボーダー花壇を作るのか、アイランド・ベッドにするかレイズド・ベッドにするか。
そして周遊する園路。
フォーカルポイントは何にして、どこに置くか。
水施設はどうするか。
 
プレイヤード ゴルフネットだったり、ハンモックだったり、ピンポン台だったり、子供の砂場だったり

BBQ炉やガーデンテーブルはプレイヤードと近縁です

サービスヤード・バックヤード まずは庭道具・資材・用土・肥料・薬剤・枯葉・休養中の鉢物・空き鉢などの置き場が必要です。
これらがないと庭になりません。

そして家の物の物置。

洗濯物干し場や菜園を含めることもあります。

カースペース 花作り人にはどうにも勿体ないスペースですが、まあ馬車の時代には馬車置き場、御者控え室、馬小屋、飼い葉小屋が必要だったのですから、カースペースもそう考えれば違った工夫も出てきますよ。
 
動線・園路 動線と園路 動線と園路は必ずしも一致しません。しかし一旦園路を作ってしまえば動線は否応なく園路と一致します。

「庭のデザインはまず園路を決めて作ってから。」というのがPCCのガーデンデザインの基本主張です。
もちろんあらかじめ地勢を検討し動線を考えゾーニングを考えますが、考えたらまず園路を作ってしまうことです。そして園路は周回路であるべきです。 同じ道を行って戻るのはよくありません。

いろんなデザインはそれからスタートです。

舗装 園路は必ず舗装しましょう。舗装のない園路は園路予定地です。(英国では冬季凍るので舗装は必須です)

人が庭を快適に楽しむには、歩くことが楽しくなる舗装と眺めが必要です。

舗装材の選択が大きなデザインワークです。

動線・園路からの眺め ガーデンデザインには園路を歩きながらの眺めが重要です。反復、リズムも必要だし、変化やサプライズも必要です。ストーリイも必要です。すべては園路から始まります。

ビューポイントからの眺めとはちょっと意味が異なります。

行き止まりの路 行き止まりになった園路には、そこまで行ったことへのご褒美を用意しましょう。

あずまや、ベンチ、開けた眺望・・・・ ちょっとした踏み石だけでもいいのです。
 

階段とスロープ もしあなたの庭に階段かスロープがあるなら、それはデザイン上の宝物です。そこから何が産み出されるか・・・
 

レッスンの目次

     花壇の種類
     花壇のプラニング
     ボーダーガーデン
     レイズドベッド
     アイランドベッド
     
ロックガーデン
     花の種類分け
     花を植える方法
     植物の生理
     
用土のこと
     はじめに名前あり 
     (国際栽培植物命名規約)
     デザインの原理と要素
     ゾーニングと動線
     フォーカルポイント
     色彩使用の3つのポイント
     
寸法表

   イングリッシュガーデンの歴史
   
日本庭園の歴史 と分類

 

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