ガーデナーとして知らなければならない植物の生理は次の4つです。
これら生理について種子の袋や苗のタグに書いてあることもあります。植物図鑑に書いてあることもあります。ナーセリーで聞くこともあります。経験で覚えることもあります。
これさえ見れば全部書いてある、という便利なアンチョコはないようです。あれば売れるでしょうね。
植物の原産地を知ればおおよそ推測出来るという人もいます。
日照条件
水分条件
温度条件
土壌条件
1.日照条件
その植物が強い日照を好むのか、弱い日照を好むのか、強烈な太陽の下で成育するのか、日陰でも成育するのか、その生理を知らなければなりません。
同じ鉢に異なる生理の植物を植えると、どちらかが弱ります。
こんな日除け傘もあります。
2.水分条件
水稲と陸稲は同じ米なのにどこで性質が別れたのでしょうか。
ガーデナーはそこまで追求出来ませんが、それぞれの水分条件を知って育てなければなりません。
乾燥地が好きなのか、湿地が好きなのか、苗を買う前に考えて下さい。
3.温度条件
最初に考えるのは冬季屋外で越冬出来るかどうかでしょう。地植えの宿根草の場合生理限界以上の低温は致命的です。鉢に移し替えて屋内に取り込まなければなりません。
私の住む伊豆地方の場合、冬季越冬もさることながら夏季の高温多湿によるダメージの方が大く、耐暑性も大きな問題です。
「日本花名鑑」(アボック社)には<ハーディネスゾーン>としてその植物の冬季越冬指標が載っています。
4.土壌条件
土壌にはいろんな性質がありますが、まず酸性度を知りましょう。植物により酸性を好むもの、アルカリ性を好むものがあります。
リトマス試験紙でも判りますが大きなDIY店に行けば、土に差込めば酸性度が判る測定器を売っています。5−8千円です。
花壇やコンテナー、ハンギングバスケットの花の組合せを考える場合、花期や色彩よりも先に植物の生理を考えなければいけません。
ただし苗屋さんも一生懸命考えて品種改良しているので、メーカー物のポット苗(1年草)などはあまり神経質にならなくても育てられるように作られています。