その土地の植物を植える

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植栽の前に

私たちは楽しみや憩いや食料調達のために、庭を囲って樹木を植え、花壇や菜園を作り、石像やテーブルを並べる。

しかしここで考えよう。その場所にはきっと土着の植物があったはずだし、動物がいたはずだ。今でもいるかもしれない。あなたの住まいとガーデンのために、彼らは生存を脅かされている。
人間はその発生以来自然の恩恵を受けて生き延びてきた。植物や動物からエネルギーをもらい、彼らを育てて共存してきた。
いま、あなたの庭作りにおいてもそのことを忘れないでほしい。庭はあなたにとって美しい場所であると同時に、地域の野生生物にとっても大切な生きる場所なのだ。ちょっとした水場、巣作りのためのシェルターが彼らの生死をわける。

自然の生物は生きる中でその地域への免疫を身に付け、お互いに共生してきた。淘汰・適応の過程の中で、生物はあなたの庭の気温や湿度の変動をよく知り抜いている。花は蝶を呼んで受粉を助けてもらい、鳥は実をついばんで木を運んでくれた。私たちの庭を化学薬品で覆ってはいけない。それは生物であるあなたやあなたの子供たちに、そして景観にも有害だ。

その土地の生物を守ることは、土地の景観を守ることであることを認識しよう。

 
 
庭は人間にとって美しいだけでなく地域の野生生物にとっても魅惑的な場所なのだ。自然の植物は彼らに食物、水、シェルター(巣)を提供している。
我々は人間の生活環境開発の中で、野性の生命が必要とする植物を破壊している。かって生育していた植物を適当な環境の場所に移してやらねばならない。
自然の植物は病気に対する免疫があり地域の野生生物の生存に役立つ。自然の植物は蝶を呼ぶし、鳥の食べ物となる虫を寄せる。
毒のある化学薬品の武器庫を作ってはならない。それは環境にもガーデナーにも有害だ。
自然植物を景観デザインにとりこむ人は自然および歴史と羨むべき関係を持つことになる。
淘汰・適応の過程で、自然の植物はあなたの地域の土壌や降雨や気温の変動の中で生き抜いてきた。地域のガーデンセンターは優れた地域の植物を持っているはずだ。

<土着の野生植物ほど手入れは少なくていいし、地域の環境を保全する>━あなたはこの原則を大声で語るべきだ。

何かを植える時に、地域の植物をまず第1候補に考えよう。

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By PCC